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ニュージーランドのハカと佐渡の伝統芸能

note編集担当です。2年次の英語コミュニケーションⅡの授業を行っていた時の話になります。

単元は『ニュージーランドのハカ』に関することです。使用教科書は数研出版のCOMET English Communication Ⅱを使用しています。


1. そもそもハカって何?

ニュージーランドのハカは、先住民族であるマオリ族が戦いの前に自分たちを鼓舞し、相手を恐れさせるためのものとして昔から行われてきました。教科書にはstomp their feet、slap their bodies violentlyという表現の他にも、scary facial expressionといった表現が出てきます。

現在はラグビーワールドカップにも見られるように、試合の前に自分たちを鼓舞し、一体感を持たせるという意味合いもあります。

2. 伝統芸能はどこで最初に学ぶ?

多くの子供たちは小学生のうちにハカについて学ぶようです。

佐渡の子供たちとも共通しているのは、佐渡の伝統芸能についても小学校のうちに学んでしまうということです。

ところが、生徒に聞いてみると学び方や場所が異なるようです。

佐渡おけさは小学校の授業で行われていたと話している生徒が多かったです。特に「運動会で佐渡おけさを踊った」という生徒が多くみられました。

鬼太鼓は小学校の授業で教わるというよりは「町内や集落の大人から教わった」と答える生徒が多くみられました。鬼太鼓は集落によって、そのスタイルが異なるため、納得のできる回答です。

筆者は阿賀野市出身ですが、水原甚句は小学校で、仁和加の太鼓については町内の大人から教わっています。このあたりは、日本の色々な地域の共通なのかもしれません。

本校においても、現在は音楽総合Bを履修している生徒を対象に、「佐渡おけさ講座」が行われています。

3. おもてなしのツールでもある

相手に恐怖心を与えるハカ。しかし、今では相手を祝福したり、感謝を伝えるためのツールとして演じられるようになりました。結婚式、卒業式などの式典でもハカが踊られることがあるそうです。

五穀豊穣を願って行われる鬼太鼓も、おもてなしのツールとして演じられるようになっています。例えば、佐渡おけさも観客とコミュニケーションをとる手段として演じられています。イベントによっては、一緒に佐渡おけさを踊ることもあります。

相手をもてなすため、楽しませるためという意味では、ニュージーランドのハカも佐渡の伝統芸能も共通していると言えます。

4. まとめ。自由選択科目「地域学」のお話

さて、最後に学校説明会シーズンとも絡めて、自由選択科目である「地域学」の話をします。

教育課程の話も出てくるわけですが、2年次と3年次には「地域学」という自由選択科目の講座が毎年開講されています。そこでは佐渡という地域性を活かした陶芸等を学習することになります。

5つの専門的な系列から学習を深めるだけでなく、本校は佐渡という地域を大切にしている学校です。

なお、学校説明会の案内の詳細については、7月下旬に要項を掲載する予定ですので、ご確認ください。

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